高脂血症は、恐ろしい動脈硬化の直接的な原因になります
高脂血症は、メタボリックシンドロームの危険因子の一つで、動脈硬化を引き起こす直接的な原因になります。では、なぜ高脂血症、特にコレステロールが過剰になると動脈硬化が起きるのでしょうか。ここでは、「単独犯」といわれるLDLが、いよいよ最後の牙をむき出しにして、私たちに襲いかかってくるのです。
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●掃除屋マクロファージの成れの果てがアテローム
動脈硬化には、厳密にはいくつかの種類がありますが、ほとんどは粥状(じゅくじょう)動脈硬化だといわれています。これは、動脈壁の内膜に粥状の固まりができるもので、それをアテローム(粥種)と呼んでいるので、別名「アテローム性動脈硬化」ともいわれています。
アテロームはなぜできるのでしょうか。アテロームは、血管壁の内膜に、血液中を流れる悪玉コレステロールのLDLが入り込むことでできてしまうのです。LDLは比重が小さく、サイズも小さいため、簡単に内膜に入り込むことができてしまうのです。
もう少し、詳しく見てみましょう。内膜の中で、もっとも内側の内皮細胞というところに入り込んだLDLは、フリーラジカルなどで酸化され、「酸化LDL」という形になります。
そして、体内のお掃除当番である「マクロファージ」が登場して、「酸化LDL」を有害物質として識別して、次々に退治するために食べていってしまうのです。
マクロファージは、お腹いっぱいになるまで酸化LDLを食べて、自らの中をコレステロールでいっぱいにします。その結果、できあがるのが、コレステロールがびっしりと詰まったマクロファージの成れの果て、「泡沫(ほうまつ)細胞」と呼ばれるものです。
その泡沫細胞が一堂に集まったのがアテロームというわけです。アテロームができると、血管壁が厚くなって血管内部が狭くなります。当然、血流も悪くなりますし、血栓などが詰まりやすくなります。また、血管そのものも硬くなり、もろくなって破裂してしまう危険性もでてきます。
2006年11月03日 18:31


