高脂血症の診断基準、HDL値と中性脂肪値がキーポイント

高脂血症の診断の時には、総コレステロール・LDLコレステロール・HDLコレステロール、中性脂肪の検査値を使います。LDLは、単独でも動脈硬化を促進することがわかっています。内臓脂肪との関係が指摘されているのは、HDLと中性脂肪です。

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1つでも以下の基準値を超えると高脂血症


中性脂肪の量とHDL(善玉コレステロール)の量は反比例


内臓脂肪が原因で、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる状態)が起こると、中性脂肪を分解するリパーゼという酵素が働かなくなり、中性脂肪が増加します。また、同時に内臓脂肪から遊離脂肪酸(中性脂肪の元)が放出され、中性脂肪がさらに増加します。


HDLは、中性脂肪が分解されてできる産物からも作られます。したがって、分解されない中性脂肪からはHDLは作られませんので、結果としてHDLは減少していきます。つまり、中性脂肪の量とHDLの量は反比例するのです。


HDLは、細胞に蓄積したコレステロールを回収する役割があるので、余ったコレステロールが回収されなくなってしまいます。また、インスリン抵抗性と関わりの深い糖尿病の時も、HDLが減少することがわかっています。


高脂血症の診断基準


高脂血症は、大きく分けて、血液中の総コレステロールが多いタイプ・LDLコレステロールの多いタイプ・HDLコレステロールの少ないタイプ・中性脂肪の多いタイプの4つに分けることができます。


血液検査で、1つでも以下の基準値を超えると高脂血症と診断されます。


また、HDLコレステロール値もしくは中性脂肪値のどちらかが基準値を超えると、メタボリックシンドロームの診断基準に該当します。「なぜ、LDLは対象にならないの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、前述したように、LDLは単独で動脈硬化を引き起こす「単独犯」だからです。


検査機関によっては、LDLが表示されていない場合がありますが、その時は以下の公式を使用して、簡易的に求めることができます。

LDL=総コレステロール−(0.2×中性脂肪)−HDL

高脂血症と診断する基準値(単位はmg/dl) 日本動脈硬化学会指標
血清脂質
正常値
異常値と病名
総コレステロール(TC)
150〜219
(境界域200〜219)
220以上
(高コレステロール血症)
LDLコレステロール
70〜139
(境界域120〜139)
140以上
(高LDL血症)
中性脂肪(TG)
50〜149
150以上
(高中性脂肪血症)
HDLコレステロール
40以上
40未満
(低HDL血症)

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2006年11月03日 17:50