漢方薬が大人気 その訳は?メタボリック対策で市場を牽引
薬屋さんで購入できる医薬品、いわゆる「大衆薬」の市場は、年々縮小傾向にあるといわれています。しかしながら、ここにきて、その大衆薬の中でも、「漢方薬」が販売数を劇的に伸ばしています。なぜ?・・・実は、メタボリックシンドローム対策に照準を合わせた商品が火付け役になっているのです。
|
【スポンサードリンク】 |
【スポンサードリンク】 |
●体質に合った服用で検査値が改善できれば貢献度は高い
メタボリックシンドローム対策の漢方薬で、先陣を切ったのは、あのCM上手な小林製薬でした。小林製薬が2006年3月に発売した「ナイシトール85」(中身は漢方薬の防風通聖散)の初年度売上高は、当初予測の約7倍!以上に当たる35億円と、小林製薬の医薬品の売上高で最高記録を更新したのです。(大衆薬の場合は10億円売れれば大ヒット)
また、漢方薬最大手クラシエ(旧カネボウ薬品)も、25年前から発売している漢方薬「コッコアポ」(こちらも中身は漢方薬の防風通聖散)からメタボリックシンドローム対策をターゲットにした新シリーズを2006年6月に発売しました。
そして、追い討ちをかけるように登場したのが、あの目薬のロート製薬。ロート製薬は、2006年11月に漢方薬シリーズ「和漢箋」(わかんせん)を発売しましたが、なんと発売1年足らずで目標の3倍にあたる30億円を突破したといいます。
和漢箋の場合は、乾燥肌改善やストレス対応など全7種類を発売していますが、ここでも過剰な脂肪分を少なくする防風通聖散がシリーズ総販売高の8割を占めています。
一般用漢方薬は、2003年から2006年までに市場が35%拡大(ロート製薬調べ)したといいます。大衆薬全体が同じ期間で、2%も減少しているのとは対照的な傾向です。
なぜ、いま漢方薬なのでしょうか?
ここ数年、生活習慣病予防の分野では、健康食品の中で効用を明確に表示することができる特定保健用食品(いわゆるトクホ)に押されぎみだったのは事実です。(ある統計によると特定保健用食品の出荷金額は2006年で前年比1・3%増の3492億円で、中性脂肪値改善関連は同24・1%増の687億円)
そこで、医薬品である漢方薬は、特定保健用食品に比べて、高い効果が期待できる・・・、東洋の医薬品として「2000年の歴史」がある・・・などメタボリックシンドロームの気になるビジネスパーソンのハートをつかんだ結果になったのでしょう。
但し、私にいわせれば、漢方薬には「証」という発想があり、その人の体質に合わなければ、効果がないどころか、副作用さえ発現しかねない、あくまで「医薬品」なのです。証に合った体質で、メタボリックシンドロームが改善されるなら、これに越したことはありません。
詳しくは⇒小林製薬「ナイシトール85」の大ヒットを密かに心配する老婆心
【参考記事】
若い時「やせ」が中年「でぶ」になると心疾患の危険度が急増
高血圧の方に|塩分50%カット・製薬会社の醤油が発売
メタボリックシンドロームとは?
心臓病の危険性は健康人の30倍以上?
なぜ過剰な脂肪が蓄積されるのか?
2007年12月16日 11:58


