善玉ホルモンのアディポネクチンに食欲を増進させる悪い作用?

アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌される善玉ホルモンです。筋肉や肝臓では、脂肪の燃焼を促し、血糖値を下げるインスリンの効きを助ける良い作用を持っています。ところが、肥満して内臓脂肪が増えてくるとアディポネクチンの分泌量は減り、脂肪が燃えにくくなりメタボリックシンドロームになりやすくなるのです。

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なんとアディポネクチンには「大型」と「小型」があった!


「悪玉となるのは小型」、「善玉となるのは大型」


この善玉ホルモンのアディポネクチンに、なんと食欲増進や脂肪蓄積を促進させる「悪玉」の作用があることを東大などの研究班が発表しました。「えっまさか!」というのが私の第一印象で、とても驚きました。


研究では、アディポネクチンを注射したマウスの脳を調べると「食欲を高める酵素」が増えていたといいます。実際に、そのマウスは食べる餌の量も増えて、エネルギー消費量は減り、体重が増加したといいます。


実は、アディポネクチンは、血液中でいくつも結び付き「複合体」となるといいます。そして、脳の内で働くアディポネクチンは、その結合の数が少ない(3-6個)「低分子型複合体のアディポネクチン」だったということも判明しました。


つまり、食欲増進などの悪い作用を促進するのは、この「低分子型複合体のアディポネクチン」だということです。簡単にいうと「悪玉となるのは小型」、「善玉となるのは大型」のアディポネクチン複合体ということになります。


将来、「アディポネクチン」を増やす医薬品を開発する場合は、この「大型」の高分子型アディポネクチンだけを増やす医薬品の開発が望ましいというわけですね。

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2007年07月22日 09:41