納豆を1ヶ月間食べると中性脂肪・コレステロールが改善

納豆は、中性脂肪値・コレステロール値の低減はもちろんのこと、血栓予防作用や骨粗しょう症予防作用、また肝機能改善の効果も多くの臨床実験で認められています。私は、医療従事者の中で納豆の健康効果を否定する人には、いままで出会ったことがありません。日本の伝統食の代表選手である納豆は、日本を世界的な長寿国に仕立てた立役者なのかもしれません。

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大豆+ネバネバが中性脂肪に特効


チーム納豆の4番打者は「ナットウキナーゼ」


納豆には、血栓を溶かして、血液をサラサラにして血流を良くするナットウキナーゼという酵素が含まれています。私たち人間の体には、不要な血栓を溶かす「プラスミン」という酵素が存在し、血液の循環をスムーズにしています。このプラスミンを作るのがtPAという酵素です。tPAとは、「組織プラスミノゲンアクチベーター」の略で、プラスミノーゲンからプラスミンへの変換を担当する酵素なのです。tPAは、血管の内皮細胞(血管内壁の表面の細胞)でつくられている酵素ですが、動脈硬化などで血管が弱まってしまうと、つくられるtPAの量が減って血栓を溶かしきれなくなります。


ところが、納豆菌が作り出すナットウキナーゼは、このtPAを作る働きを高めて、血栓をどんどん溶かしてくれるのです。よく「納豆を食べると、血液がサラサラになるよ。」といわれる理由は、このナットウキナーゼの作用にあったのです。


このナットウキナーゼの血栓溶解作用は、非常に強く、病院の点滴でも使われているウロキナーゼという医療用医薬品よりも強いといわれるほどなのです(シャーレ内の実験)。今でもウロキナーゼは、心筋梗塞や脳梗塞の時に緊急点滴に使われている血栓溶解剤なのです。納豆2パック(約100g)を食べれば、ウロキナーゼの点滴1本分(1回分)と同じ効果が得られるともいわれています。ウロキナーゼは非常に高価な医薬品として有名で、1本約10万円もするのです。納豆100gの値段は?と考えると驚いてしまいますね。


納豆は、中性脂肪値・コレステロール値の低減はもちろんのこと、血栓予防作用や骨粗しょう症予防作用、また肝機能改善の効果も多くの臨床実験で認められています。


納豆はご飯にのせてはいけない!


ここで注意しなくてはならないのは、ナットウキナーゼはとても熱に弱い酵素で、約60度で死んでしまうといわれています。したがって炊き立てのご飯の上に、納豆をのせて食べるとナットウキナーゼが死んでしまう可能性があるのです。納豆は、ご飯の上にのせずに、別々に食べることがナットウキナーゼの恩恵を受けるためには効果的のようです。


納豆はどれぐらい食べれば良いの?


血栓予防対策を納豆に期待するのなら、1回に100g、一週間に3回以上食べることをおススメします。もし、1週間に3回と決めたなら、1日おきにならす等、平均的に食べる方が効果的です。市販の納豆の分量は四角いトレータイプは1パック50g、カップタイプは1パック30gの製品が多いようです。


納豆は食べる時間が大切!


納豆は、食べる時間も大切な事をご存知でしたか?先ほどご案内いたしました「血栓を溶かすプラスミンを作るtPA」は、実は午前3時から5時にかけて、最も減少することがわかっています。また、納豆の血栓溶解作用は6〜8時間持続します。したがって、納豆を食べるのは夕食時がベストという事になるのです。


あの「病気にならない生き方〜ミラクル・エンザイムが寿命を決める〜」で、ベストセラーになっている著書の医師、新谷弘実教授も朝と晩の1日2回、納豆は欠かさずに食べているそうです。私は、医療従事者の中で納豆の健康効果を否定する人には、いままで出会ったことがありません。日本の伝統食の代表選手である納豆は、日本を世界的な長寿国に仕立てた立役者なのかもしれません。さあ、皆さんも今晩の食卓から納豆習慣を付けることにしませんか?


これであなたも納豆博士「納豆の雑学」


納豆の名前の由来は色々な説があり、寺の納所(台所)で作られたから、壷に納めた豆だから、神に納めた豆だからなどと伝えられています。


大豆からなぜ、あのようなネバネバとした食品になるのでしょうか。実は、納豆は、納豆菌によって作られます。納豆菌は、大豆のある成分を栄養として、ものすごい数に増えます。その時に、納豆菌が成分を分解したり、それを違うものと合成することによって、あの納豆の味やねばりが出て大豆は納豆になるのです。


納豆のネバネバは、納豆菌がたんぱく質を分解してできた「グルタミン酸」と、糖の一種である「フラクタン」という物質からできています。 この「グルタミン酸」は昆布などに含まれるおいしさの素の一つなので、納豆がおいしいのは、「グルタミン酸」のおかげでもあるのです。「フラクタン」という物質には味はありませんが、ネバネバを安定させる役目をもっています。長く糸を引くのは、「グルタミン酸」という物質が折り畳まれてつながっているためといわれています。


発酵食品の代表ともいえる納豆ですが、発酵というと、「腐らせている」とネガティブなイメージを持つ人がほとんどだと思います。確かに腐ることも発酵させることも、微生物によって食品が分解されることをいいます。


しかし、腐らせることと、発酵させることは意味が大きく違っていて、微生物によって分解された物を人間が食べて害があるか(腐敗)、体にとって良いか(発酵)で意味が分かれるのです。したがって、納豆は腐っているという表現は正しくなく、「大豆を発酵させて作る食品」というのが正しい認識なのです。その他の発酵させた食品の代表は、チーズ・ヨーグルト・味噌などがありますよね。

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2006年07月19日 20:06