寝る前3時間は食べない|夕食は決まった時間に摂る

私たちにとって、夜は本来、寝る時間です。人間の生体リズムでは、暗くなると内臓の働きをつかさどる副交感神経の活動が活発になります。就寝中でも、胃は盛んに働き、消化吸収は良いのですが、ほとんど体を動かさないので、エネルギー代謝は極端に落ちます。したがって寝る前に食べると肥満の危険性があるのです。

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食べてすぐ寝るとウシではなくてブタになる?


夜に分泌するホルモンなどの発見で証明


寝る前3時間以内に飲み食いすると、中性脂肪が増えることがわかっています。中性脂肪は血液中ではリポタンパクという小さなお饅頭のような粒子になって代謝されますが、この仕組みは、食べてすぐ寝ると、「なぜかうまく動かない」のです。処理しきれずに残った中性脂肪は、カス(レムナント)として血液中に残り、中性脂肪を上昇させる結果になるのです。


この「なぜかうまく動かない」理由として、最近「GIP(ジップ)ホルモン」や「BMAL1(ビーマルワン)」という物質が深く関与しているのではないかといわれるようになりました。


GIP(胃抑制ペプチド)ホルモンとは、血中にある脂肪を分解して脂肪細胞に取り込む働きをします。「寝る前に食べると太る」というのは、このGIPホルモンの働きで、摂取したばかりで消費されていない脂肪が、まるごと脂肪細胞に蓄積されるのを助けるホルモンといわれています。GIPホルモンは、とくに夜、寝ている間に多く分泌されます。


また、BMAL1とは、細胞内に存在するタンパク質で、脂肪組織に多く含まれています。体内リズム(時計)が正常に働くように、コントロールする働きをしていることが分かっています。BMAL1は、午後3時頃には微量な分泌なのですが、午後10時から午前2時に最も多くなります。その差は、なんと約20倍にも上るといわれています。実はこのタンパク質も、分泌量が多いと、細胞内に脂肪を蓄積しやすくなります。したがって、不規則な食生活をすると、体内リズムを刻む体内時計が狂い、それに深く関わるBMAL1が増加し、脂肪を蓄積し続けてしまうのです。


また、「安眠」という観点からも、寝る前の食事は良くありません。寝る前に食事をすると、胃腸で消化吸収活動がはじまってしまい、血流が促進されて、深い眠りにつけないのです。そして、朝起きることがつらくなり、食事が不規則になり、また寝る前に食事を摂るようになる・・・このような悪循環におちいっている方が多いのです。


また、夜でなくても食事のあとに、すぐ横になるのは、最も効率よく脂肪を蓄積してしまいます。私たちの内臓は、横になることで、血流が向上し、消化吸収活動が活性化され、脂肪の吸収がよくなってしまうのです。(やせ過ぎで栄養を効率よく吸収したい場合は例外です)


「お腹がすいていると眠れない」という方がいます。ここまでの話でおわかりのように、非常に良くない生活習慣です。どうしても、寝る前に小腹がすいて仕方がないという方は、少量のクラッカーやチーズ、うどん等の消化のよい食べ物を摂取して、その量を徐々に減らしていき、生活習慣を改めましょう。

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2006年12月03日 11:26