メタボリックシンドロームで尿酸値が上昇「痛風」

痛風は、関節に激烈な痛みがおこり、場合によっては発熱も伴います。体温の低い場所ほど、原因となる尿酸が結晶化しやすいため、痛風の発作は、足の親指の付け根などに出る場合が多いといわれています。特に、最初に痛む場所は、足の親指の第二関節の場合が多く、進行すると足の関節やヒザの関節まで痛みが走ります。痛みは、極めて強く、「風が吹いても痛い」といわれるほど、人間に起こる最も強い痛みを起こす疾患の一つといわれています。

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肥満により尿酸の排出が阻害され、さらに生成が促進される


30代から50代の自称グルメ・飽食男性が90%!


痛風は、血液中に尿酸という物質が過剰になり、血液中に溶けきれなくなり、関節部分にたまることで発症します(高尿酸血症)。痛風における関節炎は、関節で針状に結晶化した尿酸による炎症反応です。また、その結晶を排除しようと、白血球が動員されて炎症に拍車をかけるのです。


現在の患者さんの数は、約50万人といわれ、予備軍の高尿酸血症の患者さんは、200万人から500万人にのぼるとみられています。ここで注意したいのは、高尿酸血症の患者さんが、すべて痛風になるというわけではないのです。痛風発作を起こす患者さんは、圧倒的に30代から50代の人に多く、なんと90%以上が男性なのです。


痛風は、ぜいたくな食生活をすると、発症するといわれており、「帝王病」や「ぜいたく病」などともいわれています。最近の研究によると、アルコールは痛風のリスクを高めますが、特にビールは最もリスクが高く、蒸留酒は少し高く、ワインは飲んでも痛風のリスクを高めないとのことです。


また、尿酸とはプリン体と呼ばれる物質の代謝産物であり、プリン体を多く摂取すると高尿酸血症、さらには痛風の引きがねとなると考えられています。ここ数年、「プリン体99%カット」などとうたったビールが発売されている背景には、痛風患者の激増があるといわれています。但し、肉や魚に含まれるプリン体は痛風のリスクを高めますが、野菜に含まれるプリン体(豆類に多い)は尿酸値を高めないといいます。


高尿酸血症と内臓脂肪の関係は、まだまだ解明途上にありますが、肥満すると尿酸をコントロールしている腎臓の働きが低下して、尿酸の排出が阻害されることは明らかになっています。また、インスリン抵抗性(インスリンの働きが悪くなる状態)があると、尿酸を合成する働きのある酵素が活性化(元気になる)され、尿酸が多く生成されるとも考えられています。その他では、精神的ストレスや水分摂取の不足は、痛風の発症の引きがねとなるといわれています。


特に、水分摂取の不足に関しては、日常的に意識して水分を多めに取り、血中尿酸濃度を排尿によって体外に出すことで症状の発生を緩和することも出来ると考えられています。ここでも、大量の水分摂取が、老廃物を排出するという考え方が、正しいことが証明されています。

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2006年11月25日 19:25