脂肪細胞は満腹信号ホルモン「レプチン」を出す?

脂肪組織から分泌されるホルモンで「レプチン」というホルモンがあります。このホルモンは、食事を始めてから20〜30分後に分泌され始めます。血液中にレプチンが流れ出して、血中のレプチン濃度が上がると、脳に対して「お腹いっぱい」という満腹信号を発信します。そこで私達は「もうお腹いっぱい」となり、箸を置くのですが・・・

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正常なレプチンは満腹信号発信とエネルギー産生が役目


レプチンは別名「飢餓ホルモン」



レプチンは脂肪組織から分泌されるのですが、脂肪組織自体にも働きかけて、エネルギー代謝の増大、つまり「カロリーをエネルギーとして燃やそう」という指示も出すのです。


レプチンの満腹信号は、食事を始めてから20〜30分後に分泌されるので、早食いはダメよといわれるのは、このためなのです。


この仕組みは、古来から人間が飢餓という状態で生き延びるために、発達した仕組みだといわれています。レプチンを別名「飢餓ホルモン」と呼ぶ専門家もいるくらいです。


要するに飢餓になると、脂肪を一生懸命に溜め込もうとするのが、このレプチンの本来の働きなのです。したがって、最近の飽食の文化は、レプチンのシステムに障害を起こす原因になっていることは、容易に理解ができるのです。


また、逆に体内に脂肪が増えていくと、レプチンは「役割が終わった」といって減っていくのではなく、なんと脂肪と一緒になって増えていってしまうのです。


ところが、脳の容量は変わらないので、レプチンは飽和状態になっていきます。そして、レプチンが多くなりすぎて、脳が麻痺をしてしまい、レプチンが効かなくなった状態、いわゆる「レプチン抵抗性」という状態になってしまうのです。


レプチンは、男女ともに体脂肪率が25%を越えたあたりから分泌が盛んになるといわれています。(体脂肪率25%でレプチン濃度は男女の平均値6ng/ml)


満腹信号が出なくなってしまうので、いくら食べても満腹にならず、いつまでも食べてしまうことになるのです。そして、基礎代謝が上がらなくなり、次々と脂肪が溜め込まれていってしまうという悪循環になっていくのです。


レプチンは「飢餓ホルモン」なので、本来は脂肪を体に蓄えるように出来ています。現代の肥満原因の95%は、このレプチン過剰による「レプチン抵抗性」ともいわれています。


ダイエットのリバウンドは「レプチン」の作用



レプチン抵抗性による肥満の人が、減量に取り組み、脂肪が2〜3%減ったとすると、レプチンの量は20%も減ってしまいます。


ところが脳は、いままでレプチンが飽和状態だったのですから、急にレプチンが減ってしまうと、禁断症状が出てしまい、ものすごい飢餓感に襲われることになるのです。


そして、ついに我慢が出来ずに、大食に戻ってしまうという、いわゆる「リバウンド」と呼ばれる状態を引き起こしてしまうのです。


レプチン濃度の高い肥満の人は、味覚も鈍感になっていくといいます。その為、甘味による満足が少量では得られなくなってしまい、甘いものを大量に食べることにもなってしまうといいます。


その他、レプチンは婦人科系器官の育成にも欠かせない大切な働きをつかさどっていて、よく「急な減量で生理がなくなった」というのは、このレプチンが関与しているといわれています。


レプチンは40歳以降、増える傾向にあり、骨そしょう症・慢性疲労・糖尿病との関わりもあるといわれています。


レプチンを増量させない秘訣は、美食の翌日は、必ずカロリーの少ない粗食にして、食事量も減らして、いったんレプチン量を正常にリセットする事です。


適度な運動もレプチンを正常化するのには役立つようです。とにかく急激な減量や断食は、確実にレプチンを増やすということを肝に銘じておきましょう。

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2008年02月10日 16:38