腹囲が基準内の「やせメタボ」にご用心
メタボリックシンドロームの腹囲の基準を検証している厚生労働省研究班は、「腹囲が基準値未満でも、血圧、血糖、血中脂質の検査値の異常が重なると、脳卒中や心筋梗塞を発症しやすくなる」という分析結果を、またまた発表しました。
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●検査値異常が重なれば肥満・やせは関係なし
メタボリックシンドロームの診断規準は現在、腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)が必須条件で、腹囲が基準を下回ると、原則として保健指導の対象にならないことが問題になっています。
メタボリックシンドロームの診断基準の一つとして、腹囲は有効な指標ですが、高血圧や糖尿病などのリスクが重なれば、太っていなくても、脳卒中などを発症しやすくなることは、最近の議論として、定着してきた感があります。
今回の分析では、全国の40〜74歳の約3万1000人を対象に、腹囲と脳卒中、心筋梗塞の発症の関係を調べました。
その結果、腹囲が大きくなるほど、発症リスクが高くなる傾向は確かにありましたが、腹囲が基準値未満でも、検査値の異常が重なると、メタボリックシンドロームと同じようにリスクが高くなることがわかりました。
特に、検査値の異常が三つ重なっているグループを見てみると・・・
腹囲が基準値未満でもリスクは男性2.2倍、女性3.0倍
腹囲が基準値以上の場合は男性2.5倍、女性3.2倍
・・・と、大きな差がなかったというわけです。
国際糖尿病連合は、2009年10月に、腹囲を必須条件としないで、総合的にメタボリックシンドロームを診断する方式に基準を変更しました。 日本でも、従来のメタボリックシンドロームの枠組みに加えて、「やせた人」の対策も強化する必要が迫られているのではないでしょうか。
【参考記事】
腹囲、女性は「80cm」から心血管疾患のリスクが?
やせていても肥満?「かくれ肥満」という考え方
「やせ」でも血液数値が基準値超え?4人に1人
若い時「やせ」が中年「でぶ」になると心疾患の危険度が急増
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2010年05月15日 10:39


