メタボリックの診断基準に補足?〜アディポサイトカイン〜

2005年4月に、内科関係の8医学会が合同の委員会を編成し、メタボリックシンドロームの診断基準が作成されました。メジャーと健康診断結果さえあれば、一般の人でも判定が可能になっています。但し、医学的には、補足したほうが良い検査項目があるようなので簡単にご案内いたします。ひょっとして、診断基準として今後、追加されていく可能性も高い検査項目です。

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脂肪細胞は人体最大の内分泌器官


アディポサイトカインには善玉と悪玉がある


【アディポサイトカインとは?】


脂肪細胞は、単なる脂肪の貯蔵庫と考えられていましたが、最近の研究で、実は、様々な生理活性物質を分泌する、人体内で最大の内分泌臓器ではないかといわれるようになりました。


その生理活性物質は、「アディポサイトカイン」と呼ばれ、メタボリックシンドロームの鍵を握る物質ではないかと注目されています。「アディポ」は脂肪、「サイト」は細胞、「カイン」は作動因子という意味の造語です。


実は、そのアディポサイトカインにはコレステロールと同様に「善玉」と「悪玉」があり、「善玉」は、あくまで「正常な脂肪細胞」からしか分泌されないという性質を持っています。


正常な、肥満していない、小型の脂肪細胞からは、善玉アディポサイトカインが活発に分泌されて、悪玉アディポサイトカインはほとんど分泌されません。逆に、肥満して肥大化した脂肪細胞からは善玉アディポサイトカインは出なくなり、悪玉アディポサイトカインの分泌が活発になるのです。


なんとも皮肉が話ですが、メタボリックシンドロームの元凶が、この悪玉アディポサイトカインであり、悪玉アディポサイトカインを分泌するのが、内臓脂肪型肥満だったわけです。


善玉アディポサイトカインには、レプチン・アディポネクチンなどがあり、悪玉アディポサイトカインには、PAI−1(パイワン)・HB−EGF(エイチビー・イージーエフ)・TNF−α(ティエヌエフ・アルファ)・アンジオテンシノーゲンなどが知られています。


【参考記事】
脂肪細胞が分泌する物質が解明
メタボリックシンドロームの診断基準
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2007年07月29日 10:50