似たような考え方は80年代から存在した

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満(腹部肥満)に加えて、高脂血症・高血圧・高血糖などの危険な要素(危険因子)を合わせ持つ状態のことをいいます。しかしながら、このような考え方は、今に始まったことではないのです。似たような「合わせ技」は、80年代から存在していました。

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言い方や内容こそ違えど・・・


シンドロームX、死の四重奏、内臓脂肪症候群・・・


いくつかの症状をまとめて抱えこむことで互いが影響しあい、病気になる速度を加速するという考え方は、1980年代後半から世界中で唱えられ、現在もこの仮説を使う専門家もいます。しかしながら、2005年からは、メタボリックシンドロームがすっかり世界中に定着した様相で、かつての概念は徐々に使われなくなってきているようです。


内臓脂肪症候群


(1987年 藤岡・松沢ら)

インスリン抵抗性(糖を細胞に運ぶインスリンが効かなくなる状態)が起こる背景には、内臓脂肪の蓄積が関連しているという考え方

1.内臓脂肪蓄積
2.耐糖能障害
3.インスリン抵抗性
4.高血圧症
5.高中性脂肪血症


シンドロームX


(1988年 Reavenら)

高インスリン血症の背景には、インスリン抵抗性があり、虚血性心疾患につながっているという考え方

1. 耐糖能障害
2. 高血圧症
3. 高中性脂肪血症
4. 低HDLコレステロール血症
5. 高インスリン血症


死の四重奏


(1989年 Kaplan)

以下の4つを合併したとき、虚血性心疾患を起こしやすくなるという考え方

1. 上半身肥満
2. 耐糖能障害
3. 高中性脂肪血症(高脂血症)
4. 高血圧症


インスリン抵抗性症候群


(1991年 De Fronzo)

高インスリン血症などの病気には、インスリン抵抗性が誘因になってるという考え方

1. 糖尿病(インスリン非依存性)
2. 肥満症
3. 高血圧症
4. 高中性脂肪血症(高脂血症)


そして、メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満(腹部肥満)に加えて、高脂血症・高血圧・高血糖などの危険な要素(危険因子)を合わせ持つ状態と定義づけられました。私の記憶では、日本では、2005年に現在、財団法人住友病院の松澤佑次院長(大阪大学名誉教授)が提唱し、警鐘を鳴らし始めたと記憶しています。

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2006年07月23日 16:30