新しい健診・保健指導がメタボリックに注目する3つの理由

40歳以上の被保険者・被扶養者を対象とする健診・保健指導がなぜ、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に注目するのでしょうか。それは、メタボリックシンドロームが、いままで対策してきた生活習慣病になる前の前段階、兆候であることがわかってきたからです。ここでは、その3つの根拠についてご案内いたします。

【スポンサードリンク】
【スポンサードリンク】

肥満になると虚血性疾患(脳梗塞・心筋梗塞など)にまっしぐら


第一の根拠


「肥満者の多くが複数の危険因子を持っている」


肥満している人を調べると、問題が肥満だけで他はなんともないという人は全体の約20%しかいないのです。高血圧症・高脂血症・糖尿病(危険因子)の3つの生活習慣病を合わせてかかっている人の割合が・・・

□肥満+いづれか1疾患かかっている人が約47%

□肥満+いずれか2疾患かかっている人が約28%

□肥満+3疾患ともかかっている人が約5%

肥満だけでなく、生活習慣病を1つはすでに併発している人が約半分もいるというわけです。(ここでいう「肥満者とはBMI25以上」)


第二の根拠


「危険因子が重なるほど脳卒中、心疾患を発症する危険が増大する」


心疾患にかかる危険度で危険因子がなにもない人を1.0とすると・・・

□危険因子が1つの人の危険度は5.1倍

□危険因子が2つの人の危険度は5.8倍

□危険因子が3つ〜4つの人の危険度は35.8倍

なんと、危険因子が3つ〜4つの人の心疾患にかかる危険度が35.8倍!というのは驚くべき数字だとは思いませんか。


第三の根拠


「生活習慣を変え、内臓脂肪を減らすことで危険因子のすべてが改善」


個々の薬で、1つの疾患だけを改善しても、他の疾患は改善されないのです。つまり、現在の医療保険制度では高血圧症の患者さんには、高血圧の薬を出し、糖尿病の患者さんには、糖尿病の薬を出し・・・ということで1つの疾患に対して、1つの薬しか出せないのです(製薬会社の陰謀?)。それが、内臓脂肪を減らすことで危険因子のすべてが改善される可能性が高いということなのです。


例えばある脳梗塞の患者さんは、34歳からBMIが25を超えるようになり、42歳で高中性脂肪、44歳で高血圧・高尿酸・低HDL・高LDLになり、ついに52歳で一過性の脳虚血性疾患に、そして54歳で脳梗塞を発症・・・という具合に、まさに肥満を放置しておくと「雪だるま式」に疾患を併発して、最後は破綻してしまうというわけなのです。


【参考記事】
厚労省、内臓脂肪の減少に向け、保健指導の見直し
2012年までにメタボリックシンドローム200万人減計画?
新しい「標準的な健診・保健指導プログラム」とは?

【スポンサードリンク】

2007年03月19日 19:09